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「月見櫓」です。
月見櫓は北之丸の最北端に位置し、瀬戸内海を監視するためにつくられた隅櫓です。古文書の記載から、1676年(延宝4年)に上棟したと考えられます。月見櫓は「到着を見る」という意味の「着見櫓(つきみやぐら)」が本来の名称で、藩主が江戸から船で帰ってくるのをこの櫓から望み見たことから名づけられました。

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「水手御門」(みずてごもん)です。
月見櫓の南に位置し、西面した薬医門です。月見櫓と同時期に建築されたと考えられていますが、解体修理に伴う調査によって地下から古い礎石が発見されており、幕末頃に建替えられたと推定されます。
海に向かって開いた門で、藩主はここで小舟に乗船し、沖で御座船に乗換えて参勤交代等に出かけました。

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「渡櫓」です。
1676(延宝4)年築の月見櫓は、「高松城の海の大手門」として機能し、瀬戸内海側からの出入口となる水手御門の防衛を担っていました。

参勤交代で江戸から帰国する藩主の船を出迎えるために建てられた櫓で、見張り方の役人が常勤していました。
天守に次ぐ重要な櫓と位置付けられたために付櫓(続櫓)が付属しています。
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「鉄門」です。
三の丸 から二の丸 へ入る門としてかつて鉄門 がありました。門の上部に長屋状の建物を両側の石垣 に渡すように建てられた櫓門 という形式の門です。その名の通り鉄板張りの門で、門の北側石垣の東端から約1mの位置に、鉄板のサビが縦方向に直線として残っており、この位置に門扉があったことがわかります。

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「鉄門」を抜けて「高松城跡(玉藻公園)」を後にします。